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モニタリング報告・鰻生息環境改善支援事業

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    集合写真6月23日㈮に全国内水面漁業協同組合連合会による鰻生息環境改善支援事業ウナギモニタリング調査が行われました。これは前回のブログで紹介いたしました5月14日の標識放流をうけてウナギがどのように石倉を利用しているかの実態調査です。5月の標識放流では石倉を設置した付近と500mほど離れたウナギの隠れ家になりそうな植物に覆われた淵尻のガマでそれぞれウナギが同数放流されました。

    今回、石倉を隠れ家にしていた11尾のウナギが確認されました。石倉のないガマ付近のポイントでは残念ながらウナギは一尾も確認できませんでした。また石倉が設置された付近ではエビなどの甲殻類も多く確認され、ウナギの他に鰻ウキゴリの仲間やタモロコ、コクチバスの幼魚、そしてナマズなども採取されました。

    総じて石倉が多様な水棲生物の隠れ家として機能している印象を持ちました。実は石倉を利用するのは魚だけではなく水棲昆虫や甲殻類も多く居つくためにそれをエサとする魚類も引き寄せられることは確かなことでしょう。また確認された11尾のウナギのうち一尾は石倉から約500m離れた下流の放流場所から移動してきた個体であることが確認されました。これからもウナギにとって石倉が居心地のよい隠れ家であって欲しいと思います。

    そして今回のモニタリング調査にあたりご指導頂きました水産増殖学がご専門の九州大学の望岡典隆准教授には大変お世話になりました。捕獲されたウナギの個体識別用のマイクロチップの挿入作業など大変繊細な手順をご指導いただきありがとうございました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。(文と写真=吉田俊彦)

    望岡先生遠く九州福岡からおいでくださった望岡先生(写真中央)。日本の水産増殖学の権威です。後ろにおいでになるのは全内水面の内田農学博士。
     

    調査風景2モニタリング用に予め用意してある網で石倉を包み、重機で釣り上げて調査します。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    鰻石倉に隠れていたウナギ

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    うきごりウキゴリの仲間
     

    いろいろヌマエビの仲間やタモロコ、銀ブナ、カワムツ、モツゴなどが確認されました。
     

    ナマズほかナマズも捕れました。
     

    FA100さあこれから本番です。モニタリングで捕獲されたウナギたちは体長、体重、胴回りを計測した後に、再捕獲された場合に個体識別できるようにマイクロチップを埋め込みます。ウナギが暴れては作業できないのでFA100という麻酔薬を800㏙程度に希釈して使用します。
     

     

    計測麻酔されたウナギはまず体長を測ります。術者は望岡先生です。
     

    拡大切開肛門からある程度離れた場所にメスを入れて数ミリ切開します。血管や消化管を切ってしまわないように繊細な作業が要求されます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    拡大チップピンセットでそこにマイクロチップを挿入します。

    このチップに個体識別するためのナンバーが記録されています。
     

    山口さんウナギ以外のお魚の分類と計測は埼玉県水産試験場の山口さんが担当しました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    電気ショックこちらが石倉が設置されていない放流場所。全内水面の御手洗さんが腰まで浸かりながら電気ショッカーでウナギを探しています。残念ながらこちらのポイントにはウナギは採捕できませんでした。

     

     

     

     

     

     

     

     

    ショッカー山田人工的に設置した笹伏せ付近にもウナギはいませんでした。埼玉県農林部生産振興課の山田さんは背が高いのでショッカー要員に最適なことが分かりました。これからモニタリング調査は「ショッカー山田」が必須ですね。
     

    (了)
     

     

     

    入間漁業協同組合 * - * 11:04 * - * - * -
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